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「数の数は何個?」ヒントと解答

ヒント:

 ( )に入れる4つの数の合計は、( )に入れる分も含めて枠の中にある数の個数に一致します。これを頭に入れておくと、ずっと解が見つけやすくなります。
(厳密には、「数の合計は、数の個数を超えない」が正しいです。)

考え方の例:

 最後の( )の中に入る数字は限られているので、最初にこれを考えると後は楽です。

 問1と問2では、ここに(0)個と書きたいところですが、0を入れるとこの文は矛盾してしまいます。ここには、4以上の数が入ります。

 問3でも一番下に0を入れると、その上の3という数字の個数に矛盾が生じます。すでに枠の中に3個の3が書かれていますので、3を入れると3という数字の個数が4個になってしまいますし、4を入れると一番下に入れた0と矛盾してしまいます。

 したがって、3問すべてで、最後の( )の中に入る数字は、1かそれより大きい数字です。ここに2が入ると、4以上の数字が2個もあることになりますが、枠の中に別々の数字が4個ずつ存在するのは無理なので、1番下の( )は「1」と決まります。

 さらに、上の3つの( )のどこかに4以上の数が入る筈ということになりますが、5個は無理で、4が1個どこかに入ることになります。

解答:

 問1 1は2個、2は4個、3は2個、1〜3以外は2個
  (1行目の「4角形」の「4」を見落とした場合、答えは [4、1、3、1] となります。)

 問2 1は3個、2は3個、3は4個、1・2・3以外は1個

 問3 1は3個、2は1個、3は4個、3より大きい数は1個 

[ 追記 ]

 新作パズルとして投稿、掲載されて「めでたし、めでたし!」と思っていましたが、更なる検討を加えているうちに、論理思考が不要で小学生でも正解に至ることが出来る簡易解法を見出しました。
ニコリ誌への送信メールの一部を以下に示します。

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・・・ 貴誌が涙顔のマークを付けられた通り、この問題は論理思考と試行錯誤を適宜併用してやっと正解に至る超難問!と確信しておりました。ところが、意外にも、小学生でも正解が得られる容易な解法が存在することを発見しました。論理思考を必要とせず、ただ手順通りにやれば解けてしまうというもので、こんな解き方をする輩はパズラーの面々の風上にはとても置けない・・・とすら思えるほどです。(^。^) ・・・
   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

簡易解法:

例題を例に解き方を示す。

枠の中には、「1、1、2、2、3、3、4」の7個の数字と、4個の空欄がある。
空欄を上から順にA, B, C, Dとする。

(1)最初にある7個の数字に基いて、Aに2を入れる。
(2)8個に増えた数字に基づいて、Bに3を入れる。
(3)9個に増えた数字に基づいて、Cに3を入れる。
(4)10個に増えた数字に基づいて、Dに1を入れる。

以上で、一応空欄は埋まったが、当然、正解ではないので、一歩ずつ正解に近づけていく。
すなわち11個の数字に基づいて、順次A、B、C、Dを見直して必要な変更を加える。

(5)Aを見直して3に変更。 
(6)Bを見直して2に変更。 
(7)Cを見直して4に変更。 
(8)Dを見直して2に変更。

このサイクルをさらに繰返す。

(9) Aを見直して2に変更。 
(10)Bを見直して5に変更。 
(11)Cを見直して2に変更。 
(12)Dを見直して2を据え置き。

さらに見直しを続けていくと・・・

(13)Aを見直して2を据え置き。 
(14)Bを見直して5を据え置き。
(15)Cを見直して2を据え置き。

この時点で4個の欄の数字はすべて据え置かれたので、正解に達したことになる。
(得られたのは、2種ある解のうちの2番目のものである。)

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上記の方法で、問1、問2、問3も正解を得ることができる。
ただし、この方法では例題の1つ目の解は得られないし、また、この種の問題がすべて機械的にこの方法で解けるわけではなく、千日手に嵌って収斂しないこともあり得る。

収斂に至らない場合は、初期値を工夫することによって解決できる。

例えば、例題で、まず最初にある個数をそのままA=2、B=2、C=2、D=1として始めると別解である一つ目の解に到達する。

また、「古くからあるパズル」に相当する問1の「4角形の」を削除した問題の場合、上記の方法では収斂しないが、下の空欄から逆に上に向かって、D→C→B→A→D→・・・と進めていくことによって正解を得ることができる。

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