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「市民ランナー」


大阪淀川 2008 ／ 鋸南ヒルズ 2010 ／ 大阪淀川 2010 ／ 磐田メモリアル 2012 ／ 名古屋シティ 2013

　私はスポーツ全般、中でも球技が苦手だったので、足も遅いと思っている人が多いようですが、実は走るのは速くて、特に長距離が得意でした。小学校5年のマラソン大会では学年5クラス全体の中で3位でした。一生に一度はフルマラソンを走ってみたいと思っていましたが、実際に市民マラソンなるものに参加したのは、50歳になってからのことです。最初のフルマラソンは小笠掛川マラソンでしたが、週末ジョギングを1年間近く続けていたおかげで、体作り、脚作りはできていて、制限時間の5時間からは余裕の4時間半ちょっとでゴールできました。「マラソン記録集」の表にまとめてありますように、各地のマラソン大会で走ってきました。フルマラソンとハーフマラソンを合わせた出場回数が５０回に達したのが６９歳です。ハーフマラソンについては60歳近くまでは年々記録が向上しています。

　私自身の記録の変遷はさておいて、私がマラソンを走るようになってからも、科学技術の進歩の恩恵を受けて市民マラソン大会はどんどん進化しています。胸か足にセンサーチップをつけて走るのですが、かつては後ほど郵送されてきた記録証が、最近の大会では、ゴール後、数分を待たずして、タイムや順位の入った完走記録証を受け取ることができます。号砲が鳴ってからゴールするまでのグロスタイム以外に、実際にスタートラインを通過してからゴールに達するまでのネットタイムや、5キロあるいは10キロごとのスプリットタイムまで計測してくれたりもします。また、通過点のタイムやゴールタイムをほとんどオンタイムで複数のメールアドレスに送信してくれるサービスなどもあります。ゴール写真入りの記録証を発行してくれる場合もありますが、さすがに、これは直後の発行ではなく、記録証は後から郵送されてきます。

　「マラソン記録集」は、還暦を過ぎる頃からの体力の低下を如実に示しています。毎年、最低２回はハーフマラソン以上の大会に出てきましたが、６２歳でピンチが訪れ、2005年の記録は１つだけです。腰を痛めて動けなくなったときの状況は、『杖さまざま ー 加齢なる未知を歩む』の中の「２. 松葉杖初体験」に書きました。

　大会ではスポーツ写真の会社が沿道からランナーの写真をアップで撮ってくれますので、気に入ったものを購入しています。これまでのレース写真をあらためて眺めてみると、楽しく走ってる顔が年とともに増えてきています。記録更新の望みがほぼ消えてしまった今では、「記録よりも楽しく」がウエイトを占めるのは、市民ランナーとして健全なことと思っています。「日本のへそ西脇子午線マラソン」は、初めてのグループ参加で、マイクロバスで会場に着くと世話人の方がゼッケンや参加賞の受取りなどをまとめてやってくれました。ゴールでは、すでに早々とゴールした仲間や、短い距離を走った仲間からの声援が予想外で、思わず笑顔がはじけたところをプロのカメラマンが連続写真を撮ってくれました。私の３９回目のハーフマラソンで、フルマラソンの１１回を併せると人生で５０回目のマラソン大会（１０キロ等の大会は除く）で、はからずも素晴らしい５０回記念のゴール写真となりました。

　なお、私にとって、週末ジョギングを続けたことの特筆すべき効能のひとつは、長年にわたって悩まされ続けてきた花粉症がどんどん改善され、ほとんど完治したことです。これについては、名古屋工業大学の「学年だより」1999年2月号に書いたエッセー『成せば成ること成らぬこと』で少し触れています。

（２００７年３月、改２０１２年３月、記録＆写真は以後も適宜追加の予定）

マラソン記録集　( ＊ は自己ベスト、＃はリモート、オンライン参加）　

レース写真集　（左上はゴール写真入りの記録証）　　　

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