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パズル十題の思い出とヒント


 性格もスタイルも雑多ながらたまたま収録されることになったこれら10題です。パズルそれぞれとの出会いについて記した後に、ヒントを示します。ヒントを見ないで考えたい方は、先に「パズル十題」をご覧ください。また解答をご覧になりたい方は、「解答編 パズル十題」をどうぞ。

 もともと私は、「正方形をできるだけ少数の鋭角三角形に分割せよ」とか「12個 の玉のうち1個だけが他と重さが異なっているので、天秤を3回用いて、その1 個を見つけ出せ」といった正統派のパズルが好きでした。しかし、2003年の9月に、問1に 出会ったのがきっかけになって、変ったパズルの収集を始めました。意外性のある変な問題の世界にも少しは目覚めたようです。

問1 
次の文の空欄を埋めよ。

1.『   』とまめの木
2.『   』とにおいの木

 以前に神奈川県に住んでいたときに横浜マジカルグループ(YMG)という手品サークルに所属していましたが、今でも一部の会員の方々とは親交があり、メール通信仲間にも加えていただいています。そのメール通信で出会ったのが、この奇妙な問題で、たしか制限時間10秒との但し書きがあったと思います。2、3分考えて正解に至りましたが、みんなホントにこんな問題がすぐにわかるのだろうかとの疑問から、研究室の学生や私の知り合いなどを対象にメールアンケートを実施しました。若い学生の中には「瞬時にわかった」というのも居ましたが、一晩考えても解けない者もおりました。年令との相関が高く、私と同年代では1週間経ってから「閃いた」人などがいて、また、ギブアップのケースも珍しくないようでした。

ヒント

1はあまりにも易しい。2は切る場所をかえて読んでみよう!


問2
「野菜チームと果物チームの野球」

ピッチャーきゅうりとピッチャーめろんの緊迫した投手戦も大詰め、1対0のスコアで9回裏。
ネクストバッターズサークルに向かうばななに手を振ってバッターボックスに臨んだおれんじ。
ツーアウトでランナーなし、ボールカウントツーナッシングと、追い込まれたバッターおれんじ。
キャッチャーたまねぎのグラブめがけたきゅうりの一球を、おれんじのバットは真っ芯でとらえた。
センターだいこんがもたもたしてボールを追いかけている間に、これがランニングホームラン。
俊足のおれんじがホームを駆け抜けた時、主審は高らかに「ゲームセット、果物軍の勝ち」を宣告。
幼時からにんじんとぴーまんが苦手だった主審の下したこの判定を、君は合理的に説明できるか?  

1983年に名工大に赴任して初めて担当した卒業研究生の一人から出された問題が下敷きになっています。その時は、耳で聞く問題でしたので、読んで考えるタイプにするため、わざと長い文章にして、どこがポイントかをわかりにくくしました。

ヒント

問題文をよく読んで、隠れキャラクターを見つけよ。


問3
次ぎの5つのうち、ひとつだけ仲間外れがあるが、それはどれか?

 「たきび」「につけ」「だんご」「おかゆ」「おこし」

物理化学の先生からのもので、教授会の合間に、上の問1に対する「お返し」として出てきました。やはり意外性のある問題で、このタイプに初めて接したような気がしました。

ヒント

5つの語の順番を入れ替えてみよう。


問4
Y氏の華麗な社交ダンスは有名であるが、彼は多芸多才で、地域の野球チームの好投手兼好打者であり、また、公園で絵筆をもってキャンバスに向かう氏の姿はまさに絵になっている。手品やパズルも得意であるが、氏の隠れた趣味が統計である。氏の理論によれば、例えば「言語の能力は、その人の足の裏の面積との相関が高い」ことになる。Y氏が職場で接する人々の間では、わざわざデータ収集・データ処理を行うまでもなく、この命題の正しさには疑いの余地はない。氏の職業を推定されたし。

三、四十年前に聞いた問題が下敷きになっていて、多分、もとはサイエンテフィックアメリカン誌にマーチン・ガードナーが書いたものに由来しています。オリジナルは確か、身長と数学的能力との相関だったように思います。問2と同様に長い文章にしてややこしくしてしまったために、正解率がかなり低い問題になってしまいました。

ヒント

前半は読み飛ばし、「言語の能力」は、単にその人の知的能力、「足の裏の面積」は、単にその人の体の大きさと読み替えて考える。


問5
次の言葉の共通点は?

「軍鶏」「便座」「袋」「異国」「海老」「手」「老人」

これは、中学時代以来の友人がインターネットで見つけて拾ってきた問題です。

ヒント

漢字ではなく、読み仮名で考えると、何かの一部になっている。全体の数もヒントになる。


問6
次の言葉の共通点は?

「過失」「日にち」「手漉き」「ナチス」「敷居」

私のオリジナル作品です。理が勝ち過ぎて面白くないかもしれません。

ヒント

五十音表がヒント


問7
次の言葉の共通点は?

 「目」「正午」「レーダー」「奥様」「ギャグ」「レベル」

これも、友人が同じくインターネットで見つけて拾ってきた問題とのことです。

ヒント

英語に直して考えるが、英語にしたあとは、意味は無視する。


問8
パソコンのキーAからZのうち、これが壞れるとお仕事が出来なくなるというキーがひとつある。このキーが駄目だと作業がことごとくアウト! それはどれか?

かつての同僚で今は福岡女子大教授のSさんと木更津でのペプチド討論会でお会いしたとき、問1、問3のお返しとして出てきたものです。

ヒント

「作業」に注目。


問9
次の言葉はある法則にしたがって並んでいます。さて?には何が入るか。

樫→飢餓→色→土間→椰子→模試→筒→蘭→? 
(該当する言葉は1つとは限らない。)

これも、問5や問7と同じ友人からの問題です。かなり難度の高い問題で、まずヒントの参照をお勧めします。

ヒント

これも読みで考え、言葉の前後に規則的に何かを付け加える。


問10
1600年徳川と石田が関ヶ原で戦った。この戦いで小早川が石田を裏切り、徳川が勝利した。
この戦いで死んだのは何人?

時々研究室を訪ねてくる生命保険会社のお嬢さんが、インターネットで見つけて携帯メールで送ってくれた問題で、結構気に入っています。この最後の問題を入手したのは2003年の末も近かったと思います。この保険嬢は奥様となってからも、元気にお勤めを続けてられたようですが、出産で退職されたとのことです。

ヒント

日本語は、読みもさまざまで、意味もさまざま。

別のヒント:「日本人茶意抹可、平以相伝念」


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