⇒ サイン入りの蝶々 ⇒ 我が家の虫たち ⇒ カブト虫と生命研
⇒ カイコへの道 ⇒ ナナフシ空を翔る ⇒ コガネムシを3D眼鏡で見ると
⇒ 提案:生物名表記 ⇒ ヤマトタマムシ考 ⇒ オニヤンマを釣り上げた
⇒ 小林一茶とキリギリス
⇒「セグロアシナガバチの巣の24節気」 ⇒「働かないアリに意義がある」
⇒ 蝶あれこれ ⇒ 蛍 ⇒ 蝉の声 ⇒ 蝉捕り ⇒ 花の香と虫
⇒匂いの絆 ⇒ 赤とんぼ ⇒ 虫の声 ⇒ 蜘蛛の糸 ⇒ 冬虫夏草
小さなクモが浮かんでいた!
(叢の蜘蛛の雲)
文化の日の朝、立ちこめていた朝霧もほとんど消えた天野川の堤を、いつものようにワン公のホープを連れて散歩をしていました。ふと見ると、足許の草むらに小さな雲みたいなものがいくつも浮かんでいます。ともかく、犬の散歩は程々に切り上げ、急いでカメラを取りに戻りました。
あちこちにいくつもあるフワフワは、一見は球状のようで10センチくらいです。しゃがんで横から見ると、ドームの屋根というか、お椀を伏せたような形です。近付いて観察すれば、綿菓子(関東では綿アメ)のように細い白い糸の集まりで、中にちっぽけなクモ(蜘蛛)が居ます。これがクモ(雲)を作り出したのでしょう。右端は蜘蛛を拡大した写真ですが、種名はわかりません。
普段は細くて透明な糸で見えないのが、霧が供給した水滴がついて目に見えるようになったという次第です。夕方、同じ場所を探してみても、「クモのクモ」は消えてしまっていました。蜘蛛は小さ過ぎるし、糸も細すぎるので、水滴が消えた後では、肉眼で探すのは困難でした。以後、小雨の日はありましたがクモは現われず、今度、いつ同じ景色に会えるのかわかりません。
思い返すと、写真を撮っておいてよかったな!という満足と、もっときちんとピントが合うカメラで寸法がわかるものも一緒に撮影しておけばよかったのに!という後悔とが半々です。
(1年以内に、虫の種の同定が可能な写真入りのページに更新したいと思っています。H28.01)
(追記)
クモのクモの話題に関して、さっそく畏友玉尾皓平さんから「梅雨の晴れ間」と題した写真が送られてきました。ポリのシートの上に水を撒いたかのように水滴が広がっています。随分と大きく広がったクモの巣ですが、一族郎党が共同作業で作り上げたものでしょうか。和光市の理研の花壇で撮影されたものです。玉尾さんは理研の研究顧問で、かつて「ナナフシ空を翔る」と名付けられた不思議な写真を提供いただきました。